Google「ナンバーレスカードの番号写真撮って送れ」←無理
クレジットカードの利用履歴付けにGoogle PayのSuicaをチャージしようと思い、Google Payに手持ちのカードを全て登録したところ、少しトラブったので記録として残しておきます。
- 経緯
- 1度目のサポート
- 支払いプロファイルの確認が必要に
- Google「ナンバーレスカードの券面番号撮影してくれ」
- 2度目のサポート
- 確認フォームの再提出
- 3回目の否決通知
- 3度目のサポート
- セゾンカードに番号確認書面の発行を依頼
- 専門部署からの回答
- Google「専門部署」の例外想定が酷い
- 対応待ち
- トラブル時のログは取っておこう
- 写真で番号確認の違和感
経緯
冒頭に書いた通り、Google Payに手持ちのカードを全て登録したところ、SuicaへのチャージでCVC確認がエラーを吐くようになりました。
Googleでは現時点でカードを確認できませんでした。しばらくしてからもう一度お試しください
Suicaを削除して再発行したり、再起動したりと試しましたが改善せず。以下の記事を参考に、サポートに連絡を入れることにしました。
【Google Pay 】 Suicaチャージができないときの対処法 – Chimo.club
1度目のサポート
Google Payについては、こちらのリンク先からサポートを受けることができました。電話とチャットとメールからサポートの方法を選択可能で、すぐに対応できるチャットでのサポートを選択しました。
1度目のサポートでは、症状を伝えたところ、専門の部署が対応するとの内容をいただきました。後ほど連絡が来るから待機しろという内容。最長で1週間かかるとのことでした。これに従って連絡を待つことに。
支払いプロファイルの確認が必要に
早くも4時間後には連絡がありました。不審なアクティビティの検出により支払いプロファイルが停止されてしまったとのこと。おそらく一気に10枚以上のクレカを登録したことが原因でしょう。
凍結解除のためには
- 身分証明書
- カード券面に記載されたカード番号と名前
の写真を撮影して送れとの事。画像はこの後再提出を求められた際のものですが、フォームの内容は以下の通りでした。黒塗りした部分は筆者のカード番号の下4桁です。
ここで重大な問題が一つ。提出を求められたクレジットカードはナンバーレスカードだったのです。
Google「ナンバーレスカードの券面番号撮影してくれ」
ナンバーレスカードとは、カード上に番号が印字されていないクレジットカードのことです。今回提出を求められたのは、クレディセゾンが発行するセゾンカードデジタルです。セゾンポータルアプリからカードの番号や有効期限、CVCを確認できますが、それらの情報はプラスチックカードには一切印字されておりません。それどころかサインパネルすら存在しません。
カードの表面にアルファベットで名前が印字されているのみ。これではカード上の番号を撮影することができません。
今回カード状に印字された番号の撮影を求められたわけですが、印字された番号なんてものは存在しないので不可能です。
仕方がないのでセゾンポータルの番号確認画面とプラスチックカードを並べて撮影し、ナンバーレスカードである旨を添えて提出しました。
身分証明書には運転免許証を撮影しました。
約2時間後再度メールで連絡がありました。件名は、「お支払い情報を確認することができませんでした。問題を修正してください」
プラスチックカード+アプリの番号確認画面では対応してくれないようなので再度サポートに連絡することに。
2度目のサポート
1度目と同じようにチャットサポートを選択。ナンバーレスカードである旨を伝えると、以下のようにアドバイスをいただきました。
- カード番号と名前の記載のあるカード会社の請求明細の提出
- WEB明細ならスクリーンショットでも可
- 複数枚に渡る場合は編集して一つの画像にしたものを提出
早速セゾンポータルで当該カード利用明細のPDFを確認したところ、カード番号が下3桁を除いて伏字になっていました。このことについて再度サポートに連絡すると
- 伏せ字のものでも提出してみる
- それでも再提出を求められたら引き落とし先の銀行口座の明細を提出する
との指示をいただきました。
確認フォームの再提出
再提出を求めるメールに記載されたリンクから、番号がほとんど伏せ字のカード利用明細のスクリーンショットを、再びナンバーレスカードである旨を添えて提出しました。数時間後、返信がありましたが先程の再提出を求めるメールとまるっきり同じ物が届きました。清々しいまでの定型文対応。サポートの指示通りに動いているのだから多少は柔軟に対応していただきたいものです。次は指示通り、引き落とし先である住信SBIネット銀行の出金明細を提出することになりました。
3回目の否決通知
2022.12.27未明追記
銀行明細とカード利用明細を1枚の画像に加工したものを提出していました。その結果、深夜3時に再々提出を求めるメールが届いてました。
どうやら日本国内の部署じゃないっぽいですね。海外ではNLカードが一般的ではないのでしょうか。日本サポート営業時間まで待機します。
3度目のサポート
2022.12.27午前10時追記
チャットサポートの営業が始まったので問い合わせました。カード利用明細と銀行明細を提出したが再提出を求められた旨を記述。
お支払いプロファイルの確認に関しては専門部署にて行っており、
当窓口にて問題が発生している理由や進捗状況を確認することがで きかねます。 専門部署では個人情報を取り扱う部署のためお客様と直接連絡を取
る手段を持ち合わせておりません。 まず進捗状況について当窓口から専門部署に確認後、 再度メールにてご連絡させていただきます。
とのこと。専門部署は国内に置かれていないのか、提出時の補足情報は英語で記述した方がいいのかと尋ねると
専門部署の調査に関しまして、情報の開示がされていないため回答が難しい状況でございます。
追加情報は日本語で問題はございません。
との事。
10枚以上のカードを登録しているが、そのうち6枚がNLであるため確認が難しく、他のカードでの対応をお願いしたいと伝えると、オペレーターさんから専門部署に依頼していただけることになりました。
セゾンカードに番号確認書面の発行を依頼
2022.12.27午前10時追記
ダメ元でセゾンカードにも問い合わせてみました。プラスチックカード裏面に記載の電話番号はナビダイヤルで高いので、東京パーソナルアンサー(03-5996-1111)に連絡。ダイヤルプッシュで問い合わせ内容やカード番号を入力すると5分ほどでつながりました。
オペレーターに今回の事象を説明し、カード番号と名義が記載された書面を何かしら発行できないかと伝えました。結果はやはりNO。アプリやWEBでの確認以外に番号確認の方法は提供していないとのこと。アプリのカード確認画面のスクリーンショットを提案されましたがそれはもう否決されてます。
専門部署からの回答
12/31午後
オペレーター経由での専門部署からの回答を要約。
- 12/25に登録したカードの情報を確認したい
- 複数ある場合は直近に追加したカードの情報
- ナンバーレスの場合は、該当の支払い方法の利用明細(カード番号と氏名が記載されてい るもの)の画像を提出
- 上記が提出できない場合、該当のクレジットカードの引き落としが確認できる銀行口座の写しの4ヶ月分を1枚の画像に編集の上提出
- (銀行口座の写しを)提出の際、フォームでは画像が1枚ずつしか送れない仕様のため、もし、氏名、住所の部分が明細書に載っていない場合は、画像を加工し、氏名、住所が載っている状態で提出。
Google「専門部署」の例外想定が酷い
上記回答がツッコミどころ満載。
2.複数ある場合は直近に追加したカードの情報
この意味がよくわからず、同時に追加していた他のカード(券面記載があるもの)を提出したところ否決。別のカードじゃダメっぽいようです。じゃあなんでこんな1文を書いたんだ。
3.ナンバーレスの場合は、該当の支払い方法の利用明細(カード番号と氏名が記載されているもの)の画像を提出
セゾンカードの明細ではカード番号は下3桁以外伏せられていました。三井住友カードやイオンカードの明細も確認したのですが、同じくカード番号の一部が伏せられているか、番号の記載がない明細が発行されていました。
名義人と番号全桁が記された明細を発行しているカード会社がこの世にあるのか疑問です。
Googleの専門部署では、NLカード情報の確認を明細上のカード番号記載を通じて行った実績があるのでしょうか?机上の空論を押し付けられているような不信感を抱かざるを得ません。
4.上記が提出できない場合、該当のクレジットカードの引き落としが確認できる銀行口座の写しの4ヶ月分を1枚の画像に編集の上提出
まず「銀行口座の写し」とは何なのか。入出金明細や通帳のことだとは察したのですが、4ヶ月分という部分も曖昧です。当該カードの引落1回以上を含む4ヶ月分の明細なのか、当該カードの引き落としが4回含まれている必要があるのか。
今回提出を求められているカードは、2022年9月に新規発行したもので、12月時点では4回の引き落とし実績は存在し得ないものです。
また、利用額0円の月には引き落としが発生しないので、上記条件を満たすことができない場合も考えられます。
また、銀行口座も新たに開設したものだった場合は4ヶ月分の明細を用意することも不可能になります。実際にこの口座はここ1年で新たに開設したものです。もし開設が4ヶ月以内であったならば、もっと話がこじれていたでしょう。
5.(銀行口座の写しを)提出の際、フォームでは画像が1枚ずつしか送れない仕様のため、もし、氏名、住所の部分が明細書に載っていない場合は、画像を加工し、氏名、住所が載っている状態で提出。
入出金明細や通帳って普通住所載ってないですよね?加工してくださいと言われてもどこから引っ張って来ればいいんでしょうか。銀行口座に登録している住所を正式に証明してくれる書面はなんなのでしょう。ネット銀行だと登録照会画面のスクショくらいしか用意できるものがありません。
筆者はセゾンで複数のカードを所持しているので、毎月クレディセゾンから複数の引き落としがあります。入出金明細には以下のように会社名と金額が表示されているだけです。これだけでは該当のカードの引き落としがどれなのか同定できません。Googleの専門部署はこの情報の提出をもって当該カードの所持を証明できると思っているみたいですが、全くもって意味不明です。Googleの「専門部署」の例外想定力の低さには正直ため息が出ます。
とりあえず不明点を尋ねたメールを返し、返信を待ちながら入出金明細画像を提出しました。住所については特に情報を付加していません。
オペレーターを介して専門部署の担当者の不明瞭な指示を仰ぐ。この不毛な伝言ゲームはいつまで続くのでしょうか。
あと何回、カード情報画像をフォームで送信するというリスクを犯せばいいのでしょうか。
対応待ち
執筆時点で対応待ちです。動きがあれば順次追記したいと思います。
トラブル時のログは取っておこう
メールやサポートチャットのログはもちろん、エラーやその解決にまつわるさまざまな画面や表示は画像として残しておきましょう。状況によっては最悪裁判沙汰なんてことも想定しなければなりません。
写真で番号確認の違和感
CVCとか3Dセキュアとか、便利で安全な確認手段はいろいろあるのに「カード券面の写真送れ」って、なんとなく原始的で危険な気がします。事前の相談がなくこのようなプロセスが発生したら真っ先に詐欺を疑ってしまいます。
下の記事のようにホテルでチェックイン時にも番号確認ができないことによるNLの弊害が発生することがあるようです。もっとナンバーレスカードも前提とした制度設計が広がることを望みます。