Tokina ズームレンズ 11-16mm f2.8 新旧比較
Tokinaから超広角ズームレンズ atx-i 11-16mm F2.8 CFが発売されました。
「atx-i」は同社が新しく設けたシリーズ。従来の「AT-X」シリーズからユニークな機種をピックアップして外観・性能・価格を見直し、最新のデジタル一眼レフカメラにフィットした交換レンズの製品群とする。シリーズ名の「i」は撮影者とレンズの双方向の対話という思いを込めた”interactive”に由来し、本レンズ製品名の「CF」は”クロップ・フレーム”の略だという。 ーデジカメWatchより
すなわち、このレンズはAT-X 116 PRO DX IIのリメイクということになります。
本記事では、最新のatx-i 11-16mmと先代のAT-X 116 PRO DX II、さらに初代のAT-X 116 PRO DXを比較していきます。
DX IIからatx-iでは光学系に変更はなし
Inter Beeのケンコートキナーブースで直接確認したのですが、今回の新レンズでは光学系に変更はないとのことです。具体的な変更点としては外観のデザインに加え、前玉にWRコート(撥水性・撥油性に優れたコート)が施され、指紋や油汚れも簡単に拭き取れるようになっています。ペットや赤ちゃんに寄って撮影するときにレンズ表面に触れてしまってもふき取りやすい、という状況を例に挙げていました。
前球に保護フィルターを装着する方にとってはあまり意味のない変更のように思えます。実売価格はかなり抑えられており、新品のDX IIに迫る値段となっていますので、WRコートの代金と考えればまあ妥当だという印象です。
DX IIの中古流通価格
中古の流通価格は減価償却やマウントの種類によって異なるのですが、EFマウントで感動品の場合、最安で3万円前後といったところでしょうか。発売されたばかりのatx-iはまだ中古品が流通しておりませんので、コスパを求める方はDX IIの中古を探してみてはいかがでしょうか。
DXとDX IIの違い
DXからDX IIではAF性能の向上のほか、コーティングを中心に光学系が見直されています。
コーティングの重要性については以下のページでご理解いただけると思います。
星景写真を撮る方などは、このコーティングの性能が明暗を分けることとなります。
DXの中古流通価格
初代の116は最安で2万円ほどとなっています。10年以上前に発売されたレンズである点や上記のように主要な機能が更新されている点から、購入の際にはDX IIと慎重に比較されることをお勧めいたします。
3機種の比較
主要スペックは上記に挙げた点以外にはほぼ同じなので省略し、レンズ構成とMTFを載せておきます。これらも大きな差があるようには見えません。実際に購入を検討する方には作例をご覧になることをお勧めします。
MTF曲線の見方についてはこちら
作例の検索はPHOTOHITOが便利です。
また、すべてのレンズが網羅されているわけではないものの、実際にノビ印刷した際の様子を確認するにはこの本が非常に便利です。
星景写真にオススメにフィルター
ソフトフィルター
光害カットフィルター